夜勤が多い看護師の生活リズムの整え方

看護師の中には、夜勤によって体調を崩す人も少なくありません。

しかし、特に病院で働く看護師は夜勤を避けては通れないので、自分で生活リズムを整えてうまく対応する必要があります。

まず夜勤で困ることとしては、生活リズムの中でも特に睡眠習慣の乱れでしょう。

夜勤によって睡眠不足になると睡眠負債を抱えてしまい、睡眠不足が解消されることなく積み重なっていくと、心身のあらゆる不調を引き起こします。

近年の研究では、睡眠負債を抱えると糖尿病や心筋梗塞などの冠動脈性心疾患、大腸がん、乳がんなどの発生リスクが高くなると発表されているのです。

睡眠負債を最小限に抑えるためには、夜勤前の過ごし方に気をつけてみましょう。

たとえば、夜勤当日の朝はカフェインの入った飲み物を控えることが挙げられます。

そのほか、14時から18時の間に90分程度の仮眠をとることで、睡眠負債を最小に抑えることが可能です。

夜勤を終えたら通常の睡眠リズムを意識し、帰宅後に90分から180分程度の仮眠をとります。

睡眠は光の影響を受けるので寝室には遮光カーテンをしたり、寝る際にアイマスクをしたりすると良いでしょう。

仮眠から目が覚めたら、家事や外出などをして体を動かします。

これは夜に通常通り眠るためで、睡眠を通常のサイクルに戻すことを目標にするのです。

帰宅して夕方まで寝てしまうと、通常の睡眠リズムに戻すのが難しくなります。

そのため、夜までもたない人は午後に15分から30分程度の昼寝をすると良いでしょう。